一泊だけの里帰り、3人へのセラピー
栃木の父の実家へ、息子夫婦も来てくれるタイミングで里帰りしました。
だからこそ、こうして直接施術できる機会はとても貴重です。
今回はのんびりよりも、87歳の父、86歳の母、そして息子のお嫁さんにセラピーをしてあげたいというのが大きな目的でした。
父のケース(87歳・痛みで動かさない悪循環)
父は昨年末、転倒して頭を数針縫う大ケガをしました。ケガは治ったものの、左の首〜肩〜腕の痛みが続き、「寝ていても辛い」と話していました。
病院では異常なし、湿布も効果がなく、気持ちも沈みがちに…。
診断セラピーをすると、痛みの原因は肩や首ではなく、上腕内側〜腋の下〜肩甲骨外側下部に固さがありました。
触れた瞬間、「そこだ!」と声が出ます。
優しくゆっくりほぐしながら腕を動かすと、久しぶりにスムーズに挙がり、「肩が軽い!」と笑顔に。顔色まで明るくなりました。
高齢になるほど、痛みで動かさない期間が長引くと運動機能の低下が進みます。
翌朝もう一度施術すると可動域はさらに広がり、「久しぶりにこんなに動かせた」と嬉しそうに話してくれました。
湿布の位置やセルフケアも指導し、少しずつでも動かす習慣をつけてもらうことにしました。
母のケース(86歳・腰痛との長い付き合い)
母は数年前の転倒以来、慢性的な腰痛に悩まされています。痛みを庇ううちに腰が曲がり、姿勢も崩れがち。
そして、毎回私のセラピーをとても楽しみにしてくれています。
施術後は腰が伸びて姿勢が改善し、「楽になった」と笑顔になりますが、日常の習慣や癖でまた戻ってしまうことも。
年齢的に積極的なセルフケアは難しいため、「しっかりやる」ではなく「気持ちいいからつい続けてしまう」程度の簡単な方法を一緒に練習。
最近は少しずつ自分からやるようになり、その変化が嬉しく感じます。
やはり習慣化と時々の声かけが大切だと感じます。
息子のお嫁さんのケース(エステティシャンとしての体の酷使)
お嫁さんはエステサロンのエステティシャン。可愛らしくスレンダーで、体を整える知識も豊富です。
先日、彼女のサロンでエステを受けた際、私が気づいていなかった凝りを的確に見つけてアプローチしてくれ、「わかってるな!」と感動しました。
今回は息子の提案で、私のセラピーを体験してもらうことに。
肩と腰を中心に施術すると、意外にも肩甲骨まわりや腰に硬さがあり、「そこですね!」とすぐに反応。
何度か繰り返すうちに「柔らかくなった!」と変化を実感してくれました。
伝えなくても自分の体の変化が分かるのはすごいことだと思います。
また、お嫁さんのサロンのベッドは私のより高めで、施術者の負担を減らす高さでした。
今回それを参考に、帰省時に持参している私のベッドの高さを調整。施術する側も自己管理が欠かせない、と改めて感じました。
短い滞在でも、大きな学び
今回は仕事の関係で一泊のとんぼ帰りでしたが、短い時間でたくさんのセラピーを行い、私自身も改めて考えたり学んだりすることが多い時間になりました。
体の不調は人それぞれ。年齢や生活背景によって原因も違えば、必要なアプローチも変わります。
だからこそ、その方に合わせたセラピーが大切。
そして、高齢の方は運動機能を守るために、若い世代は疲れをためないために…
セルフケアと定期的なプロのケア、その両輪が理想だと改めて感じました。
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